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上海支局ブログ

2015.03.31

全人代なう。

 日本では、既得権を持つ集団に外から割って入るのは一般的に非常に難しいですね。それは記者も同じです。例えば国家に対する取材活動。これは実質的に国内大手メディアが運営する「記者クラブ」が仕切っています。

 一方で中国に記者クラブは存在せず、オープンな環境が用意されています。専門紙である当社を含む海外メディアすらも、この国では、現地メディアとある程度同じ枠組みの中で取材できます(もちろん政府の管理下においてですが)。

 毎年3月初めの10日間にわたり、北京市で開催される中国の国会、全国人民代表大会(全人代)に行ってきました。年1回の一大イベントには各地の直轄市・省・自治区・特別行政区、全土津々浦々から新聞やテレビ、通信社や雑誌などの記者が集結します。国土が広いですから、地方紙、地方局の数はケタ違いです。







 ずらりと並ぶテレビカメラ。あちらこちらでリポート合戦する各局のキャスター。スチールカメラマンは押し合いへしあい。用意された記者席は開始2時間前に埋まり、立ち見は肩が触れ合うほど。記者会見場は人いきれであふれます。





 そんな取材現場もまた、開放された“自由”な環境です。

 日本ではお目にかかれないのが記者によるスマホ撮影です。おもむろに懐から取り出し、会見場をパチリパチリ。壇上の政府幹部に加え、なぜか記者席もパチリパチリ。仕事にも使っていますが、なんと、その場でSNSの「微信(中国版LINEともいわれるチャットアプリ)」の「モーメンツ」という個人の写真投稿欄にアップロードする人も。「全人代なう」といったところでしょうか。

 挙げ句、最も驚いたのは、ある会見での質疑応答の最中、最前列で壇上をバックにした“自撮り”。中国メディアは圧倒的に若い記者が多いですが、それにしても……。恐らく20代だろうイケメン記者のスマホに向けたドヤ顔が印象的でした。

 集団意識が強く習慣を重んじる日本人と、個人至上主義で自由を好む中国人。記者の仕事にも文化は表れるのかもしれませんね。(蓮見)
 

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