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Blog by COMPASS

 日本では毎年およそ500~600隻の船が造られています。その中から1隻、日本を代表する船として「シップ・オブ・ザ・イヤー」が選ばれます。毎年、その時代を象徴するような特徴を持つ船が選ばれていますが、今年の受賞船となった石炭運搬船〝RAGA”も、いまの時代を象徴した船です。
 


 

 受賞の決め手となったのは、船の上に突き出た「上部構造物」と呼ばれる構造部の形状にあります。上部構造は、船の操船室(ブリッジ)や船員の居室などを収めた部分ですが、〝RAGA”の上部構造は、流線型で、突起物のない独特の形をしています。



 

 この形にした理由の1つは、風圧抵抗を低減するため。もう1つが、海賊が侵入しにくいようにするためです。

 海賊といえば、最近は漫画「ワンピース」や映画「パイレーツオブカリビアン」、小説「村上海賊の娘」など、すっかりヒーローのようなイメージがついています。ですが、現実の海賊はいわばテロリスト。重火器で武装して船に侵入し、丸腰の乗組員を人質に巨額の身代金を求める犯罪者です。

 トム・ハンクスが海賊に襲われた船の船長を演じた映画「キャプテン・フィリップス」が、現代の海賊の姿をリアルに描いていました。



(You Tubeの動画はこのサムネイルをクリック)
 

 こうした海賊問題に悩む海運界に対して、船のハード面で解決策を講じたのが、石炭運搬船〝RAGA”です。この船の秘密については、9月号で特別企画として紹介しています。

 今年の「シップ・オブ・ザ・イヤー」の授賞式では、ある方が「トム・ハンクスを起用して、『この船なら私も海賊に捕まらずにすんだ』というようなテレビCMを作ったらどうか」と提案していました。

 自動車の「カー・オブ・ザ・イヤー」などに比べて、いまいち一般の方に知られていない「シップ・オブ・ザ・イヤー」ですが、もしもハリウッド俳優によるCMがあれば、確かに知名度もぐっと向上するかもしれません。(誰がそのギャラを払うかは別として…)

 

2014.09.08

海のGoogle Map

 「海図」を御存知でしょうか。

 海図とは、いわば「海の地図」。水深や海岸の地形、航路など、航海をするうえで欠かせないさまざまな情報が示されています。

 その歴史は古く、今から700年以上も前に欧州で発展し、大航海時代にはこの海図の存在が世界の歴史を変えたと言っても良いようです。

 ちなみに、世界地図の方式として良く知られる「メルカトル図法」も、もとは海図で普及したものです。





 さて、700年以上にわたって紙の上に描かれていた海図ですが、陸上の地図がGoogle Mapなどでデジタル化しているのと同じく、やはり紙からデジタルへの移行が進んでいます。

 船の操舵室(ブリッジ)には、モニターの上で海図などのデジタル情報を表示する装置、通称「ECDIS」が搭載され始めています。

 一昨年から国際ルールで段階的に搭載が義務されており、今年7月1日からは500総トン以上の旅客船に、来年以降はタンカーや貨物船などへと対象が拡大します。世界の2万5,000隻規模の船で、海図が紙からデジタルへと置き換わることが見込まれており、海の地図は、いま大転換期にあります。





 この大きな変化に向けて、メーカーも新機種を開発しています。単純に海図だけを表示するのではなく、その上にレーダーなど他の情報も重ねて表示するなど、さまざまな機能が盛り込まれています。

 「COMPASS」9月号の第2特集では、このECDISを取り上げて、最先端の航海機器を紹介しています。コロンブスの時代からはるかに進化を遂げた、海図の“いま”をご覧下さい。
 
  本日、9月号が発売になりました。


  今号で特集にとりあげたテーマは「洋上風力発電」です。海の上に巨大な風車を立てて発電するシ

ステムは、欧州で過去10年の間に急速に広まっており、風車が数十~百本単位で立ち並ぶ巨大な洋

上風力ファームも英国などで建設されています。





 島国の日本でも長らく、洋上風力は再生可能エネルギーの本命として注目されていましたが、よう

やく導入が始まりそうな気配になってきました。


 そこで今回の特集は、いわば洋上風力の「入門編」として、日本での洋上風力の将来性や、洋上風

力産業に関連する企業群の構造、現実的な課題、そして企業がどのような戦略でこの市場に進出し

ようとしているのか、といった点にフォーカスしました。





  風力発電は産業のすそ野が広く、ひとたび建設が決まれば、部品製作から現地の工事に至るまで大

きな経済効果を生みます。


  新しい産業が海の上に誕生するような感じでもありますが、一方で世の中の期待値に比べると、日

本で普及するのはそう簡単ではないこともわかってきました。





 今回の特集を取っ掛かりにして、COMPASSでは今後、洋上風車を重点的に取り上げていきたいと

思っています。 (対馬)
 

2014.06.15

話題の新造船

 海上技術安全研究所の広報誌『船と海のサイエンス』の休刊に伴い、『COMPASS』では5月号から2つの企画連載を引き継ぎました。そのうちの1つが「話題の新造船」。最新の新造船の写真と要目を紹介するコーナーです。雑誌『船の科学』の流れを組む人気シリーズとして長年続いてきた企画で、本誌でも息の長い連載にしていきたいと思っています。(対馬)

 

2014.06.12

音への挑戦

 遊覧船やフェリーなど小さな船に乗ったことのある方は、船のエンジン音の大きさをご存じかと思います。今年7月から、こうした船内の騒音を抑える新しい規制がスタートします。

 ところが、小さな船ではエンジンルームに船員の居室が近いため音の逃げ場がなく、基準以下に抑え込むことが技術的にかなり難しいこともわかってきました。

 『COMPASS』5月号では特集「音への挑戦」として、この騒音規制を取り上げました。どのような構造にすれば騒音を減らせるのか、造船所がいま研究に取り組んでいます。(対馬)

 

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KP DATA編集長Kunugiの憂鬱

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